埋設防護具CSボックス

切れない・掘れない・貫通しない販売

地下埋設防護具CSボックス生活に欠かせないライフラインを守り、社会の「安心・安全・快適」を提供します。

切れない防護具 CSボックスとは

CSボックスとは、地下に埋設されたケーブルや配管の上に敷き、道路工事等における損傷事故から守るための防護具です。
国土交通省の情報BOXをはじめ、ガス、電気、水道など、道路下に埋設された重要なインフラを、舗装切断カッターによる舗装切断並びに、掘削機やブレーカによる舗装破砕の作業から埋設物を防護します。

防ぐのが難しい埋設物切断事故

道路工事等の埋設深さ浅い区間において、地下埋設物の「舗装切断」「採掘による損傷」が起
きることがあります。
ガス、電気、水道など、道路下に埋設された重要なインフラを工事による損傷から守るため、これまでにも多くの防護具が開発され、市場に投入されてきました。
しかし、コンクリートカッターによる切断に耐える防護具を作ることは困難であり、カッターが防護具に触れた際の感触の変化等で停止する方法では、切断事故をなくすことはできないというのが実情でした。

発想の転換から生まれた、これまでの防護方法とは一線を画する効果

こうした実情を背景に、平成20 年12 月に新たな地下埋設物保護具の開発に着手しました。
切れにくいものを追っていた従来の発想を転換し、カッターに繊維を絡ませて強制的に停止させる方法を考案。素材を模索する中、低コストで強度、弾性、耐熱性に優れたアラミド繊維に辿りつきました。コンクリートカッターの力を最大限にした切断テストで、接触直後にカッターが停止。ブレーカによる2 分間の打撃でも貫通せず、バックホウによる掘削にも耐える性能を、広島大学工学部協力のもと繰り返し検証し完成させました。
この革新的な技術は、平成25 年に特許権を取得しており(登録番号:第5322010 号)、国土交通省の公共工事における新技術活用システム 「NETIS」(登録番号:CG-100021-VR)にも登録され、活用促進技術に認定されました。

CSボックスの特徴と効果

構造仕様

耐久性能実験協力:広島大学大学院工学研究

CSボックス Q&A

Q1.地下埋設物の損傷事故に従来はどのように対応していた?CSボックスだとどうなる?

A.従来の埋設物防護対策は、埋設物を覆う防護コンクリートの上に鋼板を敷く方法で対応していましたが、以下のようにいくつもの問題点がありました。CSボックスはそれらの問題を以下のとおり解決します!

従来の問題点① 鋼板による防護では、コンクリートカッターに対する切断抵抗性が低い。
CSボックス
鋼製の中空平板状箱の内部に、アラミド繊維シートと鋼板を収納した構成となっており、アラミド繊維シートが、コンクリートカッターの刃の回転を強制的に停止させることができるため、損傷防止効果が高まります。
従来の問題点② 鋼板は重く、現場での取り扱いや設置にクレーンが必要。
CSボックス
1個あたり12kgと軽量で、人力施工が可能です。50組の設置が約1時間と、高い施工性も誇ります。
従来の問題点③ セラミックスのものは高価であり、防護対象埋設物の保護面積が広い場合は経済的に劣る。
CSボックス
1個あたり16,000円と安価です。
従来の問題点④ 浅く埋設された管路等には、掘削機械などからの衝撃対策として別に鋼板を併用する必要がある。
CSボックス
衝撃緩和機能も兼ね備えており、別途の鋼板の併用が不用。コンクリートブレーカやバックホウには、鋼製箱と内部の鋼板が対抗し埋設物を守ります。
Q2.公共工事のどこに使用できる?

A.情報BOX や電線共同溝の通信管路等において、埋設深さが浅くなっている区間の埋設物及び光ケーブルの防護対策として使用します。

Q3.納期はどのくらい?

A.標準品の納期は、2週間程度(在庫切れの場合は2ヶ月程度必要)。

Q4.取扱いについての留意事項は?

① 設計時

  • 原則として防護コンクリート又は、敷モルタルの施工を行います。
  • 防護コンクリート又は、敷モルタルの施工は、CS ボックスの幅以上にします。
  • 荷重においては、輪荷重(T-25)以下となることを確認します。
  • 軟弱地盤でないことを確認します。

② 施工時

  • 防護コンクリートの上面を平滑に仕上げます。
  • CS ボックスは隙間なく並べ、硬化中の防護コンクリートに密着させます。
  • 埋設物所有者の識別表示を上側にして設置します。
  • 現場での製品加工はできません。
  • 専用工具を用いて設置します。

③ 維持管理等

  • 特になし